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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え63〈火瓊瓊杵の出現〉

<<   作成日時 : 2014/11/11 06:43   >>

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‥‥日神→自ら天神を降り、亡き天鹿児山だけを天神として祀ると決断
瓊瓊杵を火天神の御子に移籍し、大倭降臨を下命
瓊瓊杵→火瓊瓊杵と改名
C日神と高皇産霊は、もう一人の天孫が突如出現したことに驚いたが、
「天孫が二人に増えたのは、むしろ喜ばしいことだ」
と言って考え直す態度に出た。やがて、瓊瓊杵が利発そうだとわかると、
「忍穂耳の望みも叶えてやらねばなるまい。太子の件はゆるりと考えよう」
と言って結論を先送りした。日神は四人のまちまちな意見を頭に留め置きながら、
「いずれにせよ、天孫が皇位を継ぐのだから、二人の成長をとくと見届けてから決めても遅くはあるまい。それに大乱の鎮まった今では、現人神を担ぐ大義も乏しくなった。以後、祭壇に祀るべき天神は、御霊に限るとしよう。時期を見て、私も天神を降りる。
だからと言って、伊奘諾の命をつけ狙った天鹿児山の児(日子坐王)には、断じて王位を継がせない。犬猿関係にある三輪と日隈についても、東と西の端に引き離しておくしかない。それに、私の肩には熊野家再興の重責がずっしりとのしかかっている」
彼女はあれこれ思案を巡らせたものの、あちらを立てればこちらが立たずで、これら全てを一気に解決する手立ては見出せなかった。そこで何度も高皇産霊と相談した結果、何もかも思い通りにことが運ぶ詔を降すことができた。
一、日神は日向の天(水)勢を率いて大倭に遷座し、厳之国王朝を天(厳)王朝につくり替える。
一、頃合を見て、日神は天神の座から降りる。以後、亡き天鹿児山だけを天神と定める。
一、彦火明は天火明と名のり、瓊瓊杵、日子坐王と共に火天神の御子となれ。火天神の御子は、その印しの天鹿児弓・天羽羽矢を所持せよ。
一、日高国を日前(ひのまえ)国と日高見(ひたかみ)国に二分して、天火明と火(ほの)瓊瓊杵にそれぞれ継がせる。
天火明は天(日)・日高勢とともに日隈勢を率いて薩摩吾田に日前国を興し、南蛮勢に立ち向かえ。
火瓊瓊杵は日高勢を率いて大倭に日高見国を立て、日前の後詰となって走り回れ。
一、今後、天神の御子をこっそり産み育ててはならぬ。必ず、申し出ること。
D日神はこの詔によって、大己貴の主張どころか策謀までも封じ込めることができた。だが、大己貴と大物主も然る者だった。策を弄するのが朝夕の飯より好きなこの二人は、これが詔だったにもかかわらず裏をかくことに熱中して、極秘に事を進めていた。その秘め事を耳打ちしておこう。
一、火瓊瓊杵を吾田に追いやり、代わって天火明を大倭に迎えよう。
一、葦原中つ国の国主で正直一徹の猿田彦にこの役を振れば、疑われることもなかろう。
一、これと並行して、日神と高皇産霊の伊勢遷座をお膳立てしよう。
一、この件は、日神には内緒にしておこう。

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