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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え115〈神功の新羅遠征〉2

<<   作成日時 : 2015/01/12 07:09   >>

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Cそこから出航した神功は、加唐島(佐賀県)を過ぎた辺りから懐妊の腹帯を締め、続いて高千穂宮での日神同様、武者姿になって壱岐と対馬を目指した。
その後、王船は対馬の上県湊を出た直後から、射楯神(日矛)を帆柱に高々と掲げながら進んだ。すると、どの船もたちまち新羅湾に吸い込まれていった。将にそのとき、大きなる追風が起こり、津波が陸地を駆け上って行った。
新羅王は恐怖心に駆られたあまり、皆を集めて言った。
「建国以来、海水が陸地に上ってきたなど聞いたことがない。このままでは天運が尽きて、国中海になってしまいそうだ」
この言葉が終わらない内に、海面を覆い尽くさんばかりに展開していた船団は、旗をなびかせて勝どきを挙げ、鼓を打ち鳴らしては武威を誇示した。
国が滅ぼされると案じた新羅王は王船の日矛に目をやるなり、それが熊野櫛御気野(素戔嗚)や天日槍の御魂と悟って、たちまち戦意をなくした。次に、神功が天日槍の子孫と知って身の置き所を無くし、早々に降伏の旗まで掲げた。律義な新羅王は、日矛が高千穂宮で造られた経緯も、天日槍が素戔嗚の養子であることも、さらに先祖が日矛に誓った言も知っていたので、自ら迎えに出て跪き、こう言上した。
「今より後は、日本国に坐します神の御子に、内宮家として絶えることなく朝貢します」
その後は、太子を人質に差し出して臣下として礼を尽くす一方、太子に金銀満載の船や騎馬隊まで添え与えていた。こうして神功は刃に血を塗ることなく、新羅王を帰服させた。
遠くから様子眺めしていた高麗王と百済王も、勝ち目が無いと悟って朝貢を願い出たという。
そこで、彼女は熊野櫛御気野の神威によって兵法極意が達成できたとして、日矛にお礼の言葉を申し述べるとともに、新たな誓いを立てた。
「日矛の神威に助けられ、私も刃に血を塗らずして新羅の帰順を叶えました。これで、日矛に宿る御魂が熊野櫛御気野(豊受皇太神)だと改めて悟った次第です。以後、かようにお祀りします」
「神功紀」、「(新羅王)曰く、『吾聞く、東に神国有り。日本という。また聖王(ひじりのきみ)あり。天皇という。必ずその国の神兵(みいくさ)ならむ。あに兵(いくさ)を挙げて距(ふせ)ぐべきや』と言いて、素旆(しろはた)をあげて自ら服(まつろ)いぬ」、
「是に、高麗(くり)・百済、二の国の王、新羅の、図籍(しるしえふみた)を収(とりおさ)めて日本国に降りぬと聞きて、密に其の軍勢を伺(うかが)わしむ。則ちえ勝つまじきことを知りて、自ら営(いおり)の外に来て、叩頭(の)みてもうして曰さく、『今より以後(のち)は、永く西蕃(にしのとなり)と称(い)いつつ、朝貢絶たじ』ともうす。」

D新羅征伐の記事をよくよく調べると、その渡海中に大地震が起こり、大津波が新羅の都を襲ったらしい。新羅王が神功に譲歩し過ぎた裏には、それも影響したはずだ。これでは、神功が自力で兵法極意を達成できたとは、言いづらくなった。
「神功紀」、「時に飛簾(かぜのかみ)は風を起し、陽侯(うみのかみ)は浪を挙げて、海の中の大魚を悉に浮びて船を扶(たす)く。則ち大きなる風順(おいかぜ)に吹きて帆舶波(ほつむなみ)に随(したが)う。・・便ち新羅に到る。時に随船潮浪(ふななみ)、遠く国の中に逮(みちおよ)ぶ」
☆事実、阪神大震災が起きた際、明石沖で小船に乗って漁をしていた漁師が言うには、「地震のあと、船のまわりにたくさんの魚が集まって来た」とのことだ。

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