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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え122〈生駒の敗北〉2

<<   作成日時 : 2015/01/21 07:09   >>

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Dそうこうする内に、大阪湾の南と北から幾筋もの狼煙が立ち上った。磐余彦と五瀬は、
「本軍も直ちに出陣する」との合図を送らせるとともに、陣払いを急がせた。その間、二人はここまで水先案内を勤めてきた椎根津彦の栄誉を称え、先祖に対しても戦勝を祈願していた。
御影(神戸市灘区)の浜辺から一斉に漕ぎ出した本軍は、難波の泊沖を通過して、河内湖東端の白肩津(東大阪市)に到った。そこは河内の日下(ひのもと)勢が本拠とした草香(くさか、日下)邑で、饒速日の降臨地だった。
磐余彦と五瀬は兵を上陸させて軍を整えると、隊列の先頭に錦の御旗を高々と掲げさせた。次に日前鏡、天鹿児弓・羽羽矢、日矛、十握剣を奉祭する部隊、続いて精鋭部隊と本陣が一列縦隊となって大和川沿いの道を粛々と進軍した。目指すは、金剛山東麓にある高皇産霊の聖地だ。早く言うと、兵法極意の達成を狙っていたわけだ。
☆六甲山系の金鳥山中腹に鎮座する保久良神社(神戸市東灘区)は、素戔嗚御魂を牛頭天王として祀り、同時に磐余彦と椎根津彦の伝承も伝える。神社境内には本殿を取り巻くようにして、神成石・三交石と呼ばれる高さ数bの巨石がつい最近まで立っていた(阪神大震災で倒壊)。境内から、銅戈・おびただしい弥生式土器・石器が出た。調査の結果、巨石は弥生人の磐座と判明した。
ここから西南四キロbの地には、出雲風の前方後方墳・西求女塚古墳(全長約百b)がある。全国に三十万から四十万基もある古墳の中で、十面以上の鏡が副葬された古墳は二十あるかないかだ。西求女塚古墳はその一つであり、そこから出た大小の壺・器台・杯は、山陰系が多い。この古墳が三世紀末に築かれたことや、三角縁神獣鏡七など十一面の鏡を伴うことから推して、東征軍に加わった出雲勢がここで討ち死にしたのは明白だ。
Eところがその途上で、思わぬ事態が発生した。大日本国の長スネ彦が日下で軍を起こして、矢の雨を降らせて来たのだ。東征軍も楯を取って応戦したが、間段なく飛んで来る矢に将兵たちがバタバタ倒され、五瀬も肘を射抜かれた。ついには、本陣が敵の猛攻撃を食らって進めなくなった。
磐余彦と五瀬は仕方なく撤退を決めると同時に、全将兵に次なる作戦を周知させていた。
「日神の子孫である私は、饒速日を信じたために不覚をとった。太陽の昇る方向に向かって、日本を攻めようとしたのもよくなかった。こうなったら、敵には敗走したと見せかけながら紀伊に迂回し、南海道をそっくり制圧するとしよう。
御坊には神功軍が踏ん張っており、熊野では八咫烏が、また吉野でも天之尾羽張神一門が当方の到着を待ち焦がれていると聞く。この際、東海道の拠点となった熊野から北上し、背後から敵に襲いかかるのが妙策だ。この作戦に移行したなら、刃に血を塗らずとも敵を降すことができようし、兵法極意の達成も夢ではない」
「神武紀」、「日に向いて虜(あた)を征(う)つは、これ天道(あめのみち)に逆(さか)れり。若かじ、退き還(かえ)りて弱きことを示して、神祇を礼(いや)び祭(いわ)いて、背に日神の威(みいきおい)を負(お)いたてまつりて影(みかげ)の隋(まにま)に圧(おそ)いふみなむには。かくの如くせば、かつて刃に血(ちぬ)らずして、虜必ず自づからに敗れなむ」
☆「刃に血を塗らずして」という文句は、高皇産霊による葦原中つ国平定を踏まえての言だ。彼はこれまで日神の威光が今一つだったことで、今度は熊野櫛御気野や高皇産霊にすがる気になったらしい。
 
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