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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え130〈熊野から北上〉2

<<   作成日時 : 2015/01/29 06:39   >>

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B武角身と八咫烏らが東征軍の先頭に立って吉野川上流(川上村)にやって来ると、ヤナ漁を仕掛けている人らに出くわした。磐余彦はその男に向かって、
「私は天神の御子だ。この行列は十握剣を奉祭しながら都に向かっておるところだ。お前は誰か」
と誰何した。すると相手は、
「私は天照大神に仕えた者の子孫で、この地域を治める贄持(にえもつ)の子です」
と答えて十握剣にひれ伏すなり、帰順を申し出てきた。そこから少し行った所で、今度は天之尾羽張神一門と思しき尾飾りをつけた人が泉の脇から出てきた。彼も「お前は誰か」と問われると、
「私は天照大神に仕えた者の子孫で、名を井光(いひか)と申します」
と言って十握剣に平服し、すぐさま参軍を願い出てきた。さらに山林をつき進んで行くと、
またも尾飾りをつけた人が岩蔭から飛び出してきた。彼も誰何されて答えた。
「磐排別(いしおしわく)の子です。天神の御子が十握剣を奉祭する行列だと聞き及んで、お迎えに参じました」
 このように、武角身と八咫烏らが、
「天照大神の行列である。天神の御子が十握剣を奉祭して都に向かっておるところだ」
と布令ながら北上すると、山間の豪族らが次々と十握剣の下に参集してきた。彼らの先祖は大乱前までは副都の祭政を取り仕切っていたが、王朝の瓦解後、この山間に追いやられていた。
Cさらに険しい山をいくつも越えて行くと、三輪山南の宇陀室生(大宇陀町)に出ることができた。そこに、兄猾(えうかし)・弟猾なる豪族兄弟が住んでいた。磐余彦は八咫烏らをやって告げさせた。
「いま、十握剣とともに天神の御子がお出ましになっておる。お前たちは帰順する気があるのか」
これを聞いた兄は、八咫烏らに鳴鏑の矢を放った。彼は東征軍を迎え撃とうと兵を募ったものの、とんと集まらなかった。そこで、帰順を装って大きな館をつくり、その内部に踏めば即刻死んでしまう罠を仕掛けて待ち構えていた。兄の悪だくみを知った弟は、磐余彦の許にやって来て頭を下げるなり、兄の行状を事細かに訴えて出た。これを聞いた道臣と大久米は、兄を呼びつけて罵った。
「それでは貴様から先に入ってみろ。どんなもてなしか見せてもらおうじゃないか」
 二人は大刀を握りしめて矛(槍)を振り鳴らしたり、弓に矢をつがえたりして兄を館の中に追い込んだ。兄はたちどころに自分の仕掛けた罠にかかって死んでしまった。弟の方は兵らに気前よく酒や牛肉を振舞ったことで、帰順を許された。
Dその後、東征軍は谷や山を越えて、宇陀・磯城の境に位置する忍坂(三輪山の南方、桜井市)に出た。磐余彦が付近の高倉山に登って男坂・女坂(大宇陀町)・磐余邑(香久山付近)一帯を遠望すると、道という道には日本・三輪・熊らの軍兵がひしめていた。どの兵も飢えのせいか気性が荒く、いかにもどう猛そうに見えた。
磐余彦は激戦になると腹をくくったのか、そこから引き返して吉野川支流の小川を遡って行って森深い山間に到り、さらに足を伸ばして清水がこんこんと湧き出る泉の辺(丹生川上神社中社の地、東吉野村)に向かった。そこは、厳(水)一門が古代から神聖視してきた霊場の一つだった。
彼はそこで自ら高皇産霊と語った後、道臣ら臣下を厳媛や厳香具雷に見立てながら厳(水)一門の天神地祇を一人ずつ祀っては、力添えを祈願していた。その際、兵法極意に沿う形で敵に打ち勝つ妙策はないものかと神意を伺うことも忘れなかった。

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