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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え141〈日本武の北伐〉2

<<   作成日時 : 2015/02/11 06:40   >>

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B数日後、伊勢入りした日本武は叔母の倭姫を訪ねた後、二人して伊勢太神の廟に参って武運と加護を祈っていた。この時の倭姫は六十歳そこそこだったろう。彼女は大日本家に養女入りした時は倭姫、ついで女王の座にある時は倭迹迹姫、女王を降りると再び倭姫という風に名前を使い分けた。
祈願を終えた日本武は目に涙しながら、ついつい倭姫に本音をもらしてしまった。
「叔母にお目にかかれるのは、これが最期かも知れません。父は休みも軍兵もろくに与えようともせず、東伐や北伐に行けと命じられた。今にして思えば、私を謀にかけて太子から外すつもりか、死なすおつもりなのだ」
倭姫は彼を不憫に思ったあまり、大切に祀ってきた天叢雲剣を手渡して諭した。
「嘆くでない。天皇は『できるだけ兵を使わずに威と徳でもって敵をなびかせ、深慮遠謀の策を用いて敵が帰順して来るように仕向けよ』と仰せだった。兵法極意の達成を所望されたのです。
皇子が戦わずして勝てば、高皇産霊と並んで崇敬されます。そのためには、死を決した上で大軍を引き連れない方が好都合なのです。もし天照大神に仕えた者が刃向かって来たなら、この剣で服従させなさい。中には剣に服さない者もいるから、決して油断せぬように」
C日本武はこの言葉に勇気づけられた。彼は尾張に到ると、海部家に立ち寄って宮ス姫を訪ねた。そこで、姫に結婚を申し込んだが体よく引き伸ばされたため、婚約だけを取り交わして任地へ赴いた。
ついで、駿河(静岡県)に足を踏み入れると、土地の豪族が、
「ここには、大鹿が多い。狩をなさいませ」としきりに勧めるので、ついついその気になって林の中に入って行った。豪族は頃あいを見て林に火を放ち、日本武を焼き殺しにかかった。その非常時にあっても、彼は火の粉が風に乗って大火に至らぬようにと、天叢雲剣で必死に枯れ草をなぎ払っていた。すると、剣が太陽の光を受けてきらりと輝いた。その時、豪族の傍に控えていた一団が、その威光にふれて火を消して回り、ついでこの豪族を焼き殺した。一息つくと、日本武は高皇産霊にお礼の言葉を申し述べていた。
「この剣に一命を救われました。今より草薙剣と改め、高皇産霊御魂と拝してお仕えします」
彼のふとしたこの思い違いから、高皇産霊の御魂が二つも存在する事態となった。というのも、磐余彦が神倉山に登って十握剣を捧げ持ちながら、こう申し述べたからだ。
「これより後は、十握剣を高皇産霊御魂として称えるとともに、熊野では伊奘諾夫妻と熊野櫛御気野(豊受皇太神)親子第一の祭祀をとり行います」
その後、日本武は上総(千葉県)から常陸(茨城県)に到った。
☆『常陸国風土記』は彼を天皇と呼んで数々の逸話を載せる。
「倭建(日本武)の天皇、東の夷の国をめぐりて、新治(茨城県)に行幸したとき・・」
「昔、倭建の天皇、(茨城郡の)丘の上にとどまりて・・新たに井を掘らしめし・・」
「倭建の天皇、(香島郡の)この浜に宿りまして・・」
「行方の郡の所以は、倭建の天皇、天下を巡り・・この国を過ぎて・・」


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