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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え136〈日本王朝の滅亡〉2

<<   作成日時 : 2015/02/06 06:59   >>

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Bこの時の様子は、『日本書紀』に詳しい。これに少々書き添えて紹介したい。
★長スネ彦は、磐余彦に言上した。
「昔、天神の御子の饒速日が天降って来て私の妹を娶り、私もこの人に仕えました。あなたも天神の御子と申されますが、そちらの方こそ偽者でしょう」
「天神の御子は多い。主人が天神の御子なら、その印しがあるはずだ。それを示しなさい」
と磐余彦が命じると、長スネ彦は饒速日の持つ天羽羽矢を示した。磐余彦はそれを見て、
「偽りではない。これは天鹿児山の所持した天璽で、火天神の御子それぞれに与えられたものだ」
と言って、自分の持つ羽羽矢を長スネ彦に見せた。それでも、長スネ彦はひれ伏すどころか戦う態度さえ見せていた。饒速日は長スネ彦が天神の御子と臣下の区別もわきまえなかったことで、その場で彼を殺害し、彼の配下全てを率いて帰順してきた。
磐余彦は饒速日が日向から天降ってきて封禅したことも、日本大物主大神と語ったことも、天神の御子であることも知っていた。その彼が目の前で忠誠を誓ったことから誉めて寵愛した。
「神武記」、「ここに饒速日命参赴(まいおもむ)きて、天つ神の御子に白ししく、『天つ神の御子天降りましつと聞けり。故、追いて参降(まいくだ)り来つ』ともおして、すなわち天津瑞(あまつしるし)を献りて仕え奉りき」
「神武紀」、天皇の曰わく、『天神の子亦多(さわ)にあり。汝が君とする所、是実(まこと)に天神の子ならば、必ず表物(しるしもの)有らむ。相示(み)せよ』とのたまう。長スネ彦、即ち饒速日命の天羽羽矢一隻及び歩靫(かちゆぎ)を取りて、天皇に示せ奉る。」、
「饒速日命、本より天神慇懃(ねむごろに)したまわくは、唯天孫のみかということを知れり」、
「(饒速日命、長スネ彦を)乃ち殺しつ。其の衆(もろびと)を帥(ひき)いて帰順(まつろ)う。
天皇、素より饒速日命は、是天(これあめ)より降れりということを聞(きこ)しめせり。而して今果して忠効(ただしきまこと)を立つ。則ち褒めて寵(めぐ)みたまう。此(これ)物部氏の遠祖なり」

☆ここに、饒速日が「虚空見つ日本の国」と呼んだ日本王朝は、滅び去った。
☆この時、磐余彦の年齢は三十代半ば過ぎ、饒速日は七十代前半だったろう。
Cこうして、邪馬台国なる日本王朝は滅び、海幸彦と火火出見(山幸彦)の長い長い争いも幕を閉じた。言い換えると、磐余彦は饒速日を天神の座から引きずり下ろして、単に天神の御子(天子)と悟らせたのだ。以後、日本家は大和朝廷に組み込まれた。
☆このように宝器を差し出して降伏する習わしは、中国では古代から続いていた。周は春秋時代に滅ぼされそうになった時、青銅の九鼎を差し出そうとした。これは日本の天璽に相当するもので、舜から夏に、夏から殷へ、そして周に伝わったとされる。一説では、前王朝の天璽を鋳潰して造られたとも言う。
☆この機会に、赤塗りの弓矢についても触れておきたい。
周の康王が宜の地を巡行した折、太伯兄弟の子孫を呼び出して宜候になれと命じた。その時、周王は赤塗りの弓一・赤塗りの矢百などを宜候に授けた。これは、江南の墓から出た青銅器に鋳込まれていた。
『史記』「呉太伯世家」、「周武王は殷を倒したのち、太伯・仲雍の子孫を探し求めて(曾孫の)周章を得たが、周章はすでに呉王に立っていたので改めて彼を呉に封じ、その弟の虞仲を周の北方、かつての夏の故郷に封じた。これが虞の虞仲である。虞はこうして諸侯に名をつらねた」
『春秋左氏伝』、「紀元前六三二年に、周王は晋(周の分家)の文公に赤塗りの弓一・赤塗りの矢百などを下賜した。」

☆文公はこの年に戦国の覇者となった人物だ。

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