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zoom RSS 『邪馬台三国志』古代史の常識と通説を疑え133〈日隈・日前・熊野家の先祖祭祀復興〉2

<<   作成日時 : 2015/02/03 07:19   >>

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E伊奘諾は、表向きには素戔嗚に向かって、「高千穂宮に居ってはならぬ。根の堅洲国なり何なり、とっとと出て行け」と詔して追放したが、心の底では、素戔嗚がオロチの天照大神親子を討ち果たしてくれるよう念じていた。
日神も素戔嗚に対して、「高千穂宮に居てはならぬ」と追放を申し渡す裏で、一刻も早い豊葦原中つ国の建て直しや熊野家再興を切望するあまり、熊野櫛御気野の名と一緒に日矛・日の像の鏡(最初に鋳込まれた八咫鏡)を彼に委ねた。その際、日矛や日の像の鏡に対して、熊野家再興を密に祈願していた。
Fその後、素戔嗚は五十猛らと一緒に新羅に渡った。
G素戔嗚は五十猛に日矛を託すと、出雲に潜入してオロチ親子を討ち取り、出雲の熊野家(出雲日隈)再興を果たしたが、豊葦原中つ国の建て直しには至らなかった。それどころか、大己貴に日の像の鏡を奪われた。
H日矛を奉じた天日槍(五十猛)が義父素戔嗚を助けるとして将兵八千とともに播磨に押し寄せた。だが、大己貴に将兵も日矛も奪われた。その結果、大己貴は八千矛と名のった。
I高天の原の日神と高皇産霊は、国譲りを説得する使者を出雲に向かわせた。大己貴親子は潔く応じて国譲りを願い出るとともに、日の像の鏡・日矛を差し出した。
J素戔嗚による熊野家再興が頓挫したことで、日神は南国に天降る火瓊瓊杵に八咫鏡・日矛を授けて、日隈・日前・熊野家の再興を託した。(その際、八咫鏡を心密に日前鏡と改名)
だが、火瓊瓊杵による日隈・日前・熊野家の再興は、遅々として進まなかった。
Kその後の日神は、夫の天照大神と共に伊勢で暮らしたいとして大倭に向かった。
Lその途上の紀伊浜の宮で、日神は五十猛にこう詔した。
「素戔嗚が出雲で興した熊野家を紀伊秋月の地で、熊野家本家として興すがよい。その印しとして近々に、日矛など日隈神宝を与えよう」
結局、日隈は日前鏡を奉祭する南国の日前(熊襲)と日矛を祀る紀伊熊野家の二家が並び立った。
Mこの直後、天照大神が急逝した。日神は纏向入りして邪馬台国の女王ヒミコに転じた。
程なく、ヒミコによる先祖祭祀の一本化が決まることで、火瓊瓊杵の所持する天叢雲剣・日矛がヒミコの許に届けられた。当然、日矛は五十猛(天日槍)に託された。
N二四○年代末、ヒミコが逝った。その後の邪馬台国は火明饒速日率いる日本王朝に様変わりし、日前(日隈)も火火出見(山幸彦)に代替わりした。
二七○年代半ば、海幸彦だった饒速日は、火火出見との誓約を消し去りたい一心から、景行に熊襲(日隈)征伐を命じた。だが景行は、囚われて六年間も日向に抑留された。
この頃、火火出見も日隈・日前・熊野家再興の暁には、伊奘諾夫妻や熊野櫛御気野を熊野家祖霊としてお祀りしたいと決意していた。
O二八○年代中頃、仲哀は西海道都督に昇って熊襲征伐を拝命するや、紀伊で祀られていた日矛を持ち去り、西海に向かった。
P同じ頃、火火出見の跡を継ぐ磐余彦も先代の遺勅を掲げて東征を決断した。あわせて日隈・日前・熊野家を再興し、伊奘諾・熊野櫛御気野親子を熊野家祖霊としてお祀りすると心に決めた。
Q仲哀率いる皇軍は橿日宮から出撃したが、あっさりと敗れて日矛も十握剣も奪われた。
R勝ち進んだ東征軍は、河内から南下して紀伊に到った。当初、磐余彦は日隈・日前・紀伊の熊らを一家にまとめるつもりでいたが、熊に不意討ちされたことで、秋月から追放した。
この流れの中で、紀伊や熊野での祭祀がこう決まっていった。
一、日隈・日前の再興、先祖祭祀の落ち着く先は、紀伊秋月
一、熊野家の先祖祭祀が落ち着く先は、紀伊ではなく熊野
一、紀伊の熊らは秋月から追放され、別の場所に移った。

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